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た103%に分散していた。
また、図417等を考慮すると、中速弾性継手つき機関グループにおける「軸系の若干変更」は、「計算共振回転数/MCRの値が75%〜105%の範囲内にある」と同等と見なせる(4.5節参照)
?図4.18の共振回転数誤差比(=実測回転数一計算回転数/定格回転数(MCR))のグラフからは、中心データは十側に3.0%、一側に5.0%の分布であった。
この値は、データの定格回転数620〜730rpmに対する約30rp?以下の誤差範囲に該当している。
平均値=一0.76% 標準偏差値=1.42%となった。
また実測回転数/計算回転数の比では、平均値=0.99 標準偏差値=0,015となり、実測回転数が計算回転数に極めて近似して、容易に計算結果から実測値の推定が可能と思量された。
?共振実測回転数/計算回転数比の考察
低速機関の考察と同様に母集団の計測回転数/計算回転数を次式を用い95%の信頼度を期待し推定する作業を行った。

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表4.13の実測回転数/計算回転数データから、
データ平均値=0.992 標準偏差値=0.015
データ数=20
標準偏差値から求めた分散=0.000225
95%信頼区間とした場合のt一分布=2,099
以上の数値を(1)(2)(3)式に用いた結果、次の値が得られた。
最小の言十測回転数/計算回転数=0.955
最大の計測回転数/計算回転数=1.029
この結果から母集団の計測回転数/計算回転数は0.955〜1.029と推定された。
?ピーク応力実測値/計算値比の考察
表4.13に示す集計結果からは、平均値=0.83 最大値=2.22 最小値=0.297 標準偏差値=0.539となった。
最大値2.22以外では、1.0以上1.5以下のデータが、19例中6例が該当し、残り12例(全体の60%)が1.0以下のデータであった。
他のグループの値に比べ、ばらつきが大きいのは、計算方式が相違するデータが混在しているためと思量された。
また、実測もクランク軸前端振幅で0.1。程度の極めて小さい振幅を計測しているため、計測機器の分解能力・精度による誤差もばらつきが生じた原因であると思量される。

 

 

 

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